急性期のあなたへ―脳出血からの第一歩

こんにちは、世界はサカサマ!のHirokiとAccoです!

今日は「急性期のあなたへ」というテーマでお話ししたいと思います。

つい先日、急性期にお世話になったST(言語聴覚士)さんと久しぶりにお会いしました。その際、「急性期の患者さんも私たちのYouTubeを見ている」と聞いて、改めてこのメッセージを届けたいと思ったんです。


目次

脳出血発症からの記憶

私は2019年8月24日の夜に脳出血を発症し、水戸市のブレインハートセンターに救急搬送されました。ここは、脳や心臓の疾患を専門にした救急医療機関で、そこで約40日間入院しました。

発症直後の記憶は曖昧で、救急車で運ばれたことは覚えているものの、その後のSCU(脳卒中集中治療室)から一般病棟に移ったあたりの記憶がほとんどありません。

Accoに聞くと、私はほとんど寝ていたそうです。脳出血の急性期は、脳がダメージから回復しようとするため、とにかく眠くなるんですよね。話している途中でも突然「ガーッ」といびきをかいて寝てしまうことがよくありました。まるでスイッチが切れたように、一瞬で寝落ちするんです。

Acco自身も、「どうやってやりくりしていたのか思い出せない」と言うくらいバタバタしていたそうです。急性期の入院生活は患者本人も家族も、状況に追いつくので精一杯。何が起こっているのか、どうなるのか、不安でいっぱいでした。


急性期のリハビリと回復への希望

急性期といえども、リハビリはすぐに始まります。私の場合、集中治療室に4〜5日ほどいた後、すぐにリハビリが始まりました。

最初は「こんな状態でリハビリなんてできるの!?」と思いましたが、実際のリハビリは「まず車椅子に乗る」「座るだけでもリハビリになる」といったシンプルなものでした。

特に、「座っているだけでもリハビリになる」と言われたのが印象的でした。実際、私はなるべく起きている時間はベッドから起きて座るようにしていました。そうすることで、体が「座る」ことを忘れないようにするんですね。

「歩けるようになるか?」という不安は常にありました。急性期の医師やスタッフは、「どうなるか分からない」としか言いません。それは無責任ではなく、本当に未来は分からないからです。でも、私はこの時期に「脳出血から回復して歩いている人の動画」を見せてもらいました。これが、私にとってものすごく大きな希望になったんです。

また、リハビリを担当してくれたSTさんのおかげで、高次脳機能障害の自覚を持つことができました。例えば、風景を描く課題では、左半分が完全に抜け落ちた絵を描いてしまいました。この時、自分には「見えていない世界がある」ことを知ることができたんです。


急性期のあなたへ伝えたいこと

今、急性期病棟で不安な日々を過ごしているあなたへ。

未来は本当に分かりません。
医師が「分からない」と言うのは、回復の可能性も大いにあるという意味です。

私も「歩けるか分からない」と言われていましたが、今は杖を使いながらも歩いています。あの時、未来が見えなかったとしても、可能性はちゃんとあったんです。

リハビリを諦めないでください。

体の回復がゆっくりでも、できることは必ず増えていきます。そして、時間が経てば「こんなこともできるようになった!」と気づく日が来ます。

ご家族の方へ。

急性期の患者を支えるのは本当に大変です。手続きも多く、情報も多すぎて混乱すると思います。

そんな時は、病院のソーシャルワーカーに相談してください。一人で抱え込まなくても大丈夫です。

私たちは毎週土曜日の夜9時半からYouTubeライブを配信しています。夜は不安になりやすい時間ですが、ライブを見ながら少しでも気持ちが軽くなれば嬉しいです。

というわけで、世界はサカサマ!急性期のあなたへ でした。
ではまた次回お会いしましょう、バイバイ!

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